二年前までは一般企業で働く普通のOLだった私が、今では数万人のフォロワーを持つインフルエンサーとして活動しています。最初はただの趣味として始めたSNS投稿が、まさかここまで多くの人に影響を与える存在になるとは夢にも思いませんでした。
インフルエンサーへの第一歩は、コロナ禍で自宅時間が増えた際に始めた料理の投稿でした。在宅勤務で時間に余裕ができた私は、凝った料理を作ることが日課になっていました。友人に勧められて、作った料理をインスタグラムに投稿し始めたのが全ての始まりです。当時は数十人のフォロワーしかいませんでした。
投稿を続けていくうちに、徐々にフォロワーが増加していきました。特に簡単で美味しい時短レシピの投稿が好評で、働く女性からのコメントが多く寄せられるようになりました。半年後にはフォロワーが千人を超え、これがインフルエンサーとしての自覚を持つきっかけとなりました。
フォロワーが増えるにつれて、企業からのPR依頼が届くようになりました。最初は戸惑いましたが、自分が実際に使って良いと思った商品のみを紹介するという方針を決めました。インフルエンサーとして信頼性を保つためには、フォロワーに対して誠実であることが最も重要だと考えたからです。
インフルエンサー活動で最も大変なのは、継続的にコンテンツを作り続けることでした。毎日投稿を心がけていましたが、ネタ切れに悩むことも多々ありました。そんな時は、フォロワーからのリクエストに応えたり、季節の食材を使った料理に挑戦したりして、新鮮な内容を提供するよう努力しました。
一万人のフォロワーを突破した時、インフルエンサーとしての責任の重さを実感しました。私の投稿を参考にして料理を作ってくれる人、私の紹介した商品を購入してくれる人がいることを考えると、適当な投稿はできないと思うようになりました。より質の高いコンテンツを作るために、撮影技術や文章力の向上にも努めました。
現在では、インフルエンサー活動が副収入源にもなっています。企業とのタイアップ投稿や、自分のレシピ本の出版など、想像もしていなかった展開が次々と訪れました。本業のOLを続けながらのインフルエンサー活動は大変ですが、多くの人に料理の楽しさを伝えられることにやりがいを感じています。
インフルエンサーとして活動する中で学んだのは、影響力には責任が伴うということです。何気ない投稿でも、多くの人が見ているという意識を持って発信する必要があります。また、フォロワーとの信頼関係を築くためには、一貫性と誠実さが欠かせないということも実感しました。
今後もインフルエンサーとして、料理を通じて人々の生活を豊かにできるような発信を続けていきたいと思います。始めは趣味だった投稿が、今では私の人生に新たな価値と意味をもたらしてくれています。インフルエンサーという存在は、現代社会において重要な役割を担っているのだと感じています。
