古着屋さんに魅了された私のファッション人生の変化

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大学二年生の時、偶然立ち寄った古着屋さんでの出会いが、私のファッションに対する考え方を大きく変えることになりました。それまでファストファッションばかり着ていた私が、今では古着屋さん巡りが趣味になり、自分らしいスタイルを見つけることができたのです。

その古着屋さんは、友人と街を歩いている時に見つけた小さなお店でした。店頭に飾られていたヴィンテージのレザージャケットに惹かれて、恐る恐る中に入ってみたのです。店内には年代物のデニムやワンピース、アクセサリーなどが所狭しと並んでいて、まるで宝探しをしているような気分になりました。

古着屋さんの店主は、ファッションに詳しい優しい女性でした。私が初心者であることを察してか、一着一着の歴史や特徴を丁寧に説明してくれました。1970年代のワンピースの袖の形の意味や、80年代のデニムの色落ちの美しさなど、新品の服では感じることのできない魅力を教えてくれたのです。

最初に購入したのは、薄紫色のヴィンテージカーディガンでした。古着屋さんの店主によると、1960年代のアメリカ製で、手編みのような温かみのある質感が特徴的でした。新品では決して見つけることのできない独特の色合いと、着込まれた柔らかさに感動しました。

古着屋さんに通うようになってから、ファッションに対する価値観が変わりました。流行を追うのではなく、自分に本当に似合うものを見つけることの大切さを学んだのです。また、一着一着に物語があることを知り、服を大切に長く着ることの意味も理解できるようになりました。

様々な古着屋さんを巡るうちに、それぞれのお店に個性があることも分かりました。アメリカンヴィンテージ専門の古着屋さん、ヨーロピアンテイストの古着屋さん、カジュアル系の古着屋さんなど、扱っている商品や雰囲気が全く違うのです。自分の好みに合った古着屋さんを見つける楽しさも、この趣味の醍醐味だと感じています。

古着屋さんで服を選ぶ時は、新品を買う時とは違った視点が必要です。サイズ感や生地の状態、色褪せ具合などを慎重にチェックする必要があります。最初は失敗もありましたが、経験を積むうちに良いものを見極める目が養われてきました。

現在では、クローゼットの8割が古着屋さんで購入したアイテムです。友人からもファッションセンスを褒められることが多くなり、自分らしいスタイルを確立できたと実感しています。古着屋さんとの出会いは、私にとって人生を豊かにしてくれた貴重な体験でした。

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